ケトコナゾールで頭皮を清潔に保つ

ケトコナゾールとはマラセチア菌などに効く抗真菌薬で、主に水虫や脂漏性皮膚炎の治療に使用されてきました。しかしこの成分に、AGAの症状を抑える働きがあることが近年わかってきました。

私たちの頭皮には、もともと常在菌としてマラセチアが存在しています。しかし、増えすぎてしまうとフケやかゆみ、皮膚の炎症を起こしてしまう原因となってしまうのです。その増えすぎたマラセチアを抑え、頭皮環境を正常かつ清潔に保つために使用されてきたのがケトコナゾールです。

そして最近の研究で、ケトコナゾールに抗菌作用以外にも皮脂を抑える作用や抜け毛を減らす作用があることがわかってきました。このため、AGAの治療薬としても期待されはじめているのです。

ケトコナゾールには塗り薬もありますが、頭皮に使用する場合にはシャンプーが使用しやすく便利です。ケトコナゾールが配合されたシャンプーは「ニゾラールシャンプー」または「ニナゾルシャンプー」という商品名で発売されています。しかし日本では医薬品にあたるため、これらを薬局で購入することはできません。購入するにはインターネット通販などの個人輸入を利用するか、病院で処方してもらう必要があります。

抜け毛を防ぐためにケトコナゾールで頭皮を清潔にすることが大切ということがわかりました。ではケトコナゾールが配合されたシャンプーはどのように使うと効果的なのでしょうか。

ケトコナゾール配合のシャンプーの使用方法は、AGA治療目的なら一回の使用で3日ほど効果が続くため週2、3回の使用でいいようです。脱脂力が強いため、あまり頻度が高いと皮脂の分泌が過剰になるか、もしくは乾燥しすぎる可能性があり注意が必要です。洗い終わったらシャンプーは流さず3~5分ほど放置し、浸透させると効果的です。そのあと十分に洗い流します。

脂漏性皮膚炎など皮膚症状に対しての使用方法は、週に2回程度の使用で効果があります。それでは痒みが気になる場合には2日に1回、ないしは毎日使用して問題ありません。脂漏性皮膚炎も進行すると抜け毛の原因になり得ます。早めに対処するに越したことはないでしょう。

ケトコナゾール配合のシャンプーは医薬品である以上副作用もあります。シャンプーや外用薬の場合、内服薬に比べて副作用は少ないとされています。しかし人によってはかぶれやフケ、赤みが生じることがあります。また妊娠中の使用は、安全性が確立されていないため医師に相談することをおすすめします。